たくさんの人が使うほど感染を防げる!「新型コロナウイルス接触確認アプリ」
いまだ完全な終息には至っていない新型コロナウイルスによる感染。可能な限り抑えるためにも、国民1人1人の地道な対策が必要だ。
6月に政府からリリースされた「新型コロナウイルス接触確認アプリ」は、まさにその対策として有効なツールの1つ。自分で使うだけでなく家族や友人にもすすめて、効果を最大化しよう。
■インストールしておくだけで接触確認可能に
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」は、新型コロナウイルスの感染陽性者との一定以上の接触があったかどうかがわかるアプリ。グーグルとアップルが共同で開発した技術を基に、有志のチームが開発を手がけ、厚生労働省がAndroid版とiOS版をリリースした。同技術を採用したアプリは国ごとに1アプリと決められているため、日本国内のユーザーが使える接触確認アプリはこれ1つのみとなる。
一般のユーザーは、インストール後、スマートフォンのBluetooth機能とアプリからの通知などを有効にしておくだけ。GPSによる位置情報、その他個人情報を取得・記録するようなことはないので、安心してインストールしよう。自分が感染していない限り、その後アプリ上で操作・設定することはほぼなく、普段意識することもない。毎日、外出するときにスマートフォンを必ず携帯することだけは心がけておこう。
■通知があったら医療機関へ。感染拡大をできる限り防止
本アプリの主要機能は、陽性と判定された人が医療機関などを通じて得た専用の「処理番号」をアプリから登録できる機能と、その登録を契機に陽性者が過去に15分以上、1m以内に近づいていたことのある(アプリインストール済みの)誰かに対して「接触があった」とプッシュ通知する機能の2つ。互いに誰であるか、どこにいた時に接触したのか、といった情報は記録されておらず、接触に関する情報も14日後には破棄されるため、純粋に「最近感染者に接触したかどうか」にだけ気付けるようになっている。
もし通知があったときは、医療機関への受診をすすめる内容などが表示され、感染拡大防止に向けた行動を速やかにとることが可能になる。使う人が多ければ多いほど、接触があったかどうかを広く、素早く把握できることにつながるだろう。最近は外出・営業自粛が緩和され、人の移動が増えつつあり、いつ爆発的な感染拡大があっても不思議ではない。本アプリを通じて、あらためて感染しないこと・させないことの大切さを認識したいところだ。